「曲作りは、正常に生きるという活動の一環かもしれない。“今”ほど遠い場所はないし、その場所なり時間なりを、何千キロも離れたところや数センチ手前から見たり、まだ見ぬ自分の子供と(歌の中で)会話したりして、結局“今”を知るために、“今”のことばかり歌っている気がする」(野田)
今を生きるための強烈で極上な愛や、次の世代に伝えたい思いに満ちあふれている。聴き終わった時に、聴く前と違う人間に成長できる傑作である。(音楽ジャーナリスト 伊藤なつみ/SANKEI EXPRESS)
■ラッドウインプス 2001年に桑原が野田を誘って結成。高校時代から地元横浜で人気に。05年メジャーデビュー。7枚目のアルバム『×と○と罪と』には「自分だけの○と×を持ち、自己判断をしっかりする」という意味と、『罪と罰』から、「罪を意識していないと、○と×の価値も変わってきてしまう」という意味を込めた。