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「バスケ外交」北朝鮮に軍配 ロッドマン氏が3回目の訪朝、米は利用できず (1/2ページ)

2013.12.23 00:01

 米プロバスケットボールNBAの元スター選手、デニス・ロッドマン氏(52)が展開する対北朝鮮「バスケ外交」に批判の声が上がっている。ロッドマン氏は現在、今年3回目の訪朝中で、北朝鮮代表チームの指導などに当たっているが、張(チャン)成沢(ソンテク)元国防副委員長の処刑後も金(キム)正恩(ジョンウン)第1書記(30)の体制が「平常」であることを宣伝するために利用されているとの指摘が米国では専らだ。かつて、激しいプレースタイルから「狂気のリバウンド王」とも称されたロッドマン氏は「バスケをして楽しみたいだけ」と政治目的を否定するが、こと北朝鮮が相手ではスポーツと政治は別とも言っていられないのは世界の常識だ。

 両首脳とも愛好

 ロッドマン氏は今回、19日に経由地の中国・北京から北朝鮮・平壌に到着し、23日まで滞在する予定という。今年は2月から3月にかけてと、9月にも訪朝しており、金第1書記を「生涯の友」と呼び、関係を深めている。来年1月にもロッドマン氏は訪朝を計画しており、1月8日の金第1書記の誕生日に合わせて、平壌でロッドマン氏が編成する元NBA選手たちによる米国チームと北朝鮮代表チームとの親善試合を企画している。

 19日に北京空港で記者団に囲まれたロッドマン氏は「世界中の人たちにとって、スポーツはとても大切なものだ。親善試合は米国の人々、特にオバマ大統領の関心を引けるのではないかと期待している」と述べた。さらに張氏が処刑された直後であることを問われると、「これは私とは関係のないこと。張氏が何をしようが、私がどうにかできるわけではない」と答えた。

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