今月(12月)初め、ダウン症のある子供や若者でつくるダンス集団「ラブジャンクス」のライブイベントを見に行った。人生初のダンスライブ。ステージから発散されるパワーに圧倒され、気がつくと自分も体でリズムを取っていた。
ラブジャンクスは2002年、沖縄アクターズスクールでタレント養成に携わっていた振付師の牧野アンナさんが、ダウン症の支援団体からの依頼でダンス講師を引き受けた際、ダウン症のある人々の表現力や感受性の豊かさを目の当たりにし、「さらに引き出したい」と始めた活動だ。
現在はダンスだけではなく、歌や芝居のレッスンも行うエンターテインメント集団に成長している。大阪と東京を中心に活動を行い、スクールの登録者は1000人を超えているという。
ライブ開催に合わせ、活動を紙面で紹介したいと思い、本番間近の練習会場を訪れた。そこにはTシャツにハーフパンツといったラフな格好に身を包んだ5~26歳のメンバーが集まっていて、音楽とインストラクターの声に合わせ軽快に体を動かしていた。