ダウン症は昨年から、出生前診断のニュースとともに取り沙汰されるようになった。ラブジャンクスを運営しているNPO法人「トイボックス」理事の栗田拓(たく)さんは「ダウン症について、情報が少ないなか、不安に感じる人も多いだろう。ダウン症の若者の本当の姿を知ってから、生むか、生まないか判断してほしい」と話し、ライブがダウン症を知るきっかけの一つになってほしい、との強い思いを語ってくれた。
本番では、女子チームがタータンチェックの衣装に身を包み、キュートな振り付けを披露したり、近未来を思わせるメタリックの衣装で、一糸乱れずロボットのような動きをみせる男子チームが登場するなど、バラエティー豊かなダンスを見ることができた。最後はメンバー全員がプロのダンサーとのダンス対決なども繰り広げた。
「障害者は『助けられて生きる人』ではありません。彼らが持っているパワーは世の中を明るく、幸せにすることができる」という栗田さんの言葉を思い出した。彼らのエネルギーをチャージして、足取り軽く家路についた。(佐々木詩/SANKEI EXPRESS)