鉄と同様、やりがいを感じない仕事をこなしながら漫然と日々を送る同僚を演じたのが大蔵淳子(28)。福岡の実家では毛がふさふさとしてモップのような風貌のシーズー犬と仲良く暮らし、仕事で上京後の現在も猫を飼う「大の動物好き」だけに、本作に出演するまで「わざわざ保健所へ大切に飼っていた犬や猫を捨てにいく飼い主たちがいるという事実を知って、とても驚きました。ましてやそんな犬や猫が殺処分されているなんて知りませんでした」と、ため息混じりに語った。
役作りも含めて、自分なりに保健所にいる犬や猫の現状をインターネットなどで調べてみると、命を命とも思わないお粗末で無責任な飼い主たちの実例を知るところとなった。「例えば飼い主が『引っ越しするから』とまったく自分の都合で保健所にペットを連れてくるケース。ペットは健康そのものですが、飼い主たちは半ば押しつけるようにして、『あとはどうでもいいや』と、そのままいなくなってしまうこともあるそうです」。撮影の前日に、舞台となった動物の収容施設に生まれたばかりの子犬が捨てられていたこともあった。