落葉の流れ=2007年11月14日、東京都青梅市(野村成次撮影)【拡大】
今年もあとわずか。小生のような年齢になれば、1年が過ぎるのが何と早いことか。1日はあっという間、1週間もすぐだ。残り少なくなった人生が、どんどん削られていくような気分だ。もっとゆっくり時が過ぎろと言いたい。「1日が100時間あれば、少しはゆっくり過ごせるのに。勤務時間が日に30時間でもいい」とつぶやいたら、「冗談でしょう。あんたにそんなにつきあってられません」と若いのに冷たく言われた。もっともなことだ。秋は瞬く間に過ぎていった。次の締め切りも瞬く間にやってくる。
奥多摩を歩くテーマの一つは水系だ。だから川に沿って歩くことが多い。桜の季節など、ハラハラと散る花びらが流されていくところに出合うと、ラッキーなんて思ってしまう。秋から冬にかけては落ち葉が狙い目だ。流れの渦巻きに葉が巻き込まれているのを見たらもう動けない。気が済むまで撮ってしまう。