切り身になった魚ばかり食べていては、命のことはわかりません。生きて、バタバタ暴れる魚を抑えつけて、包丁を入れ、血を流し内臓を出して…ということをしないから。
それを、かわいそうって思うのか、きちんといただく、と思うのか。私は後者のほうです。
奄美大島では大きな台風に見舞われると、命が危険にさらされます。過去、島の人たちはそんな経験をたくさんくぐりぬけてきました。いつ命がなくなるかわからない、ということもあるから、余計に命を身近に感じているのかもしれません。
だからこそ、生きている間はみんながいつも元気に、思う存分過ごしている。そういう面もあると思います。(取材・構成:高橋天地(たかくに)、津川綾子/撮影:フォトグラファー 別府亮/SANKEI EXPRESS)