ローマ法王フランシスコ(77)が1月13日、人工妊娠中絶について「恐ろしい事で、新たな“使い捨て文化”の一部である」と、近年、稀(まれ)に見る厳しい表現で非難し、欧米で物議を醸している。法王がこの問題に関し、自身の考えをこれほどはっきりと発言したのは昨年(2013年)3月の即位後、初めてだが、これまでの柔軟な姿勢が一転、厳しい態度に変化した。
外交団への新年スピーチ
人工妊娠中絶や同性愛を嫌悪するローマ・カトリック教会の保守派は法王の発言を支持するが、この問題に関し、今も意見が分かれる大量消費文化の国、米国では反発の声が出そうだ。
「産声を上げることなく、人工妊娠中絶の犠牲となる子供たちが存在すると考えるだけで恐ろしい」
法王はこの日、ローマ法王庁(バチカン)駐在の各国外交団に対する新年恒例のスピーチでこのように述べ、前任の法王ベネディクト16世(86)や、その前任ヨハネ・パウロ2世(1920~2005年)と同様、この問題に言及した。