望むポジションを聞かれ、「どこでもできるが、できればトップ下をやりたい」とも答えた。1月12日のサッスオロ戦の後半20分には早くも実戦デビュー。ブラジル代表のスピードスター、ロビーニョに代わって中盤右サイドに入るよう指示されたが、自ら宣言した通り多くの時間をトップ下の中央で費やし、下位チーム相手に逆転を許したミランはパスが回り出した。ポスト直撃のミドルシュートも放った。うるさ型の現地スポーツ紙は翌日、こぞって本田にチーム最高点をつけた。
本田が12歳の時に書いた作文「将来の夢」には「ぼくは外国から呼ばれてヨーロッパのセリエAに入団します。そしてレギュラーになって10番で活躍します」と書いた。
夢は半分かなった。だがまだ、レギュラーに定着したわけでも活躍したわけでもない。ただこの男なら、やってしまえそうに思えるのだ。
≪刺激受け目覚める日本代表≫
ACミランで10番を背負った本田には、多くの選手が刺激を受けている。同じミラノを本拠地とするインテル・ミラノの長友佑都(ながとも・ゆうと、27)は本田のデビュー戦翌日の1月13日、ホームのキエボ戦で今季5点目となる同点ゴールを決めた。直後には幻の決勝ゴールもあったが、無情にもオフサイドの判定。長友も残念がったが、いまや中盤左サイドで欠かせぬ存在だ。