売るための脅し文句ではない。「政府が目標に置くインフレ率2%の成長が10年続くと、貨幣価値は二十数%目減りします。インフレ局面ではモノを持っていた方が有利なんです」。不動産ならインフレに強く、株のように大きく値動きすることもない。「いったん買ってしまえば、後の手間暇がかからないんです」。
円安も進んでいる。「1ドル120円くらいになったら、海外投資家の買いが一気に進むでしょう」。そして東京五輪。「鉄道や道路の工事が進み、大規模な複合施設やホテルの開発も渋谷や銀座、六本木といった都心部で行われます。円安で海外から輸入される資材の値段も上がります。職人の数も足りません。何年かのうちに建築費が2倍になってもおかしくありません」
だから今、不動産投資なのだと湯藤社長は訴える。「不動産価格が底値にある上に、歴史的な低金利で銀行が低い金利でお金を貸してくれる今がベスト。このタイミングに乗らないでいつ乗るの? ということです」。
不動産なら何でも良い訳ではない。「大事なのはどこで買うか、そして誰といっしょにやるか」。相続税対策として、地方にアパートを建てれば高利回りが得られると誘う業者もあるが、「借金して建てても、賃貸がつかなければ大損。東京の一等地なら稼働率が98%くらいあるから、最初の投資が多少高くなっても最終的には良いんです」。