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【鎌倉海びより】真冬のボート事故をしのぶ (1/2ページ)

2014.1.21 11:30

  • 神奈川県鎌倉市・稲村ケ崎

 正月寒波が居座る3連休初日の11日、再び稲村ケ崎海浜公園を訪れた。風がなく、日差しも強いのに寒い。日陰に入るとたちまち頬がこわばってしまう。

 こんな日に徒歩片道20分の遠征を敢行したのは、公園に「真白き富士の嶺」の記念碑(ボート遭難像)があるからだ=写真。

 逗子開成中学校の生徒11人と小学生1人を乗せたボートが七里ケ浜沖で遭難したのは1910(明治43)年1月23日の昼下がりだった。つまり明後日で104周年。

 うかつにも私は、もっと暖かい季節だと思い込んでいたのだが、雪をかぶった富士山が真っ白に見えるということは当然、冬です。鎌倉市教委発行の『かまくら子供風土記』によると、海軍払い下げのカッターボートで逗子から江ノ島へ行き、また逗子に戻る途中だった。『この日の海は寒く、午後からは次第に西風が激しさを増してきました』という条件の中、ボートは山のような大波にのまれ転覆した。

 捜索の結果、25日から27日にかけて遺体が次々に収容されると、中学生の兄が小学生の弟を胸に抱きかかえた状態で息絶えて見つかり、その兄弟愛は当時の人たちの涙を一段と誘った。

「真白き富士の嶺」の記念碑とは

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