東京五輪の1964(昭和39)年に建立された記念碑のブロンズ像は彫刻家、菅沼五郎作。すがりつく弟を抱きかかえ、兄は大きく手を振って助けを求めている。その海の先に見えるのは「緑の江ノ島」だ。台座にも『友は友をかばい合い、兄は弟をその小脇にしっかりと抱きかかえたままの姿で収容された』と記されている。
「真白き富士の嶺」の歌は当時鎌倉女学校(現鎌倉女学院)の教諭だった三角錫子が作詞し、葬儀に参列した女学生達が歌って霊を慰めた。口ずさめばいまも哀切の思いが伝わってくる。(編集委員 宮田一雄/SANKEI EXPRESS)