ネットで窮状訴え
ワッツ選手はソチ出場のため、16万4000ドル(約1700万円)もの私財を出したものの、渡航費や用具費として約8万ドルの資金が不足していた。
このため、「このままでは歴史的なレースに出場できない」と募金を呼びかけ、ジャマイカ五輪委員会(JOA)や支援者もネットを通じて資金を募る「クラウド・ファンディング」サイトを立ち上げると、世界各地から1万8000ドルが集まった。
さらに、JOAに加えてソチ五輪組織委による異例の渡航費負担も決まり、出場のメドがたった。
「俺は諦めることが好きな人間じゃない」と語るワッツ選手は、ボブスレーで過去2番目の高年齢での五輪出場となる。
ジャマイカでは陸上のスーパースター、ウサイン・ボルト選手(27)らが夏季五輪で大活躍しているが、ワッツ選手は「冬季五輪もジャマイカにとってかけがえのないスポーツ。今度は俺たちの番だ」と、意気込んでいる。ソチを舞台にした“クール・ランニング2”が幕を開ける。(SANKEI EXPRESS)