TAOの舞台表現の源となる一体感を培うのは、大分県の久住高原にある「TAOの里」だ。30人のメンバーはそこで共同生活を送る。夏場は全員午前5時に起き、約10キロのランニングのあと、1時間、ひたすら太鼓を打ち込む。毎日、午前中3時間、午後4時間、合同で練習。空き時間は施設の手入れや作曲作業などにあてる。食事は当番制で自炊。「いつも一緒にいるから、メンバー同士が常にイメージを共有できています。今は、生活のすべてをTAOにささげているという感じです」と入団5年目の山口泰明(31)は話す。
人のために生きる
そうしてメンバーがアイデアを出し合い、新たに生まれた舞台「十七人のサムライ」は、武士の生きざまなどをイメージした新曲10曲を含む全16曲でつづる音楽絵巻。せりふはないが、ストーリー性のある演出により凛と力強い世界観を表現する。「人のために生きる、というサムライの心意気を明確に打ち出すことで、現代人が忘れかけた日本人の良さに再び目を向けてもらいたい」。江良拓哉(29)は公演に込めたメッセージを語った。