しかし当初は、約2カ月後に発売されたリサイクル店が題材の楽曲「スリフト・ショップ」が全米チャートで1位に。勢いに乗りアルバムも全米2位、計100万枚を売り、「セイム・ラブ」は忘れられていた。
ところが昨年(2013年)6月、米連邦最高裁判所が同性婚を事実上認める判決を下して以降、米国内での同性婚支持の高まりとともに「セイム・ラブ」が売れ始め、豪州とニュージーランドで1位、米国でも11位を記録した。
「ラップやヒップホップ文化は黒人への弾圧から生まれた/なのに奴らは同性愛を受け入れず/互いに罵(ののし)り合っている」「同性婚合法化ですべてが解決するわけじゃない/でもここから出発すればいい/どんな法律も人を変えられない/人は自分自身で変わるんだ」といった優れた歌詞が評価され、グラミー賞の候補となった。
授賞式に33カップル
AP通信などによると、授賞式でマックルモアは「ワオ! 今、グラミーのステージにいるぜ。このアルバムは大手じゃなく俺たちの個人レーベルから出したんだ。すべての人々の支援に感謝するぜ」と胸を張った。