「粘り強く交渉」
安倍首相は会談後、ソチ市内のホテルで記者会見を行い、北方領土問題について「日露関係全体の発展を図りながら北方四島の帰属問題を解決して平和条約を締結するという基本方針の下、粘り強く交渉に取り組む」と述べた。その上で「次の世代に先送りしてはならない。可能な限り早期に解決しなければならない」と決意を表明した。
また、今秋のプーチン大統領来日で一致したことを受け、「今まで築き上げてきた個人的な信頼関係を二国間関係の発展という次元へと一段と高めていきたい」と強調した。
依然高いハードル
北方領土問題をめぐり、安倍首相は個人的な信頼関係を生かした交渉の加速化に意欲をみせるが、決してロシア側が柔軟な姿勢を示しているわけでもない。解決に向けたハードルは依然高いままだ。
プーチン大統領は自らの肝いりで誘致したソチ冬季五輪のホストとして7日に開会式を終えたばかり。中国の習近平国家主席(60)ら約40カ国の首脳がソチを訪れる中で、翌8日に安倍首相を大統領公邸に招いた。その厚遇ぶりは首相の熱意に応じたものといえるが、肝心の領土問題で具体的な進展があるわけではない。