ソロアルバムではさまざまなコラボレーションを行っているが、2月19日にリリースされる新作「clair-obscur」は完全にピアノだけで録音した独奏集。全曲自作曲で固め、ストイックなまでにそぎ落とされた音からは、映像的でリリカルな美しさがあふれ出てくる。ピアノ1台で潔く表現する手腕こそ、彼の真骨頂といってもいいだろう。
ジャジーで流麗
もう一人ユニークなピアニストを挙げるなら、Kan Sanoも無視できない存在だ。Monday満ちるやベニー・シングスといったゲストを多数迎えた新作アルバム「2.0.1.1.」は、とにかく華麗な雰囲気に包まれた傑作。アコースティックなピアノはもちろん、エレクトリックピアノやシンセサイザーなどをフルに駆使し、昨今のクラブミュージックにも通じるジャジーで流麗なプレーが聴きどころ。加えて、スティーヴィー・ワンダーを思わせるソウルフルなソングライティング能力や、スケール感と浮遊感を感じさせるトラックメーカーとしての実力も申し分ない。おそらく、次世代のピアノミュージックを牽引する存在となることだろう。(音楽&旅ライター 栗本斉(ひとし)/SANKEI EXPRESS (動画))