2013年、惜しまれながら活動を休止したバンド「チャンチキトルネエド」=2013(平成25)年12月29日(立教大学_有志学生記者、井上慶太郎撮影)【拡大】
隅田川の舟の上で…
──大友さんとの出会いは
大口俊輔氏「きっかけは、アサヒビールが隅田川で行ったアートプロジェクト。ある方を通じて、『大友さんと一緒にやってみない?』と誘われ、鈴木君とじんやさん(チューバ奏者の木村仁哉氏)と僕が呼ばれた。鈴木君と前日に電話して、『けんかしちゃうかもしれないよね』とか、『無理だと思ったらやめようね』とか、いろいろ生意気なことを言っていた。打ち合わせで楽器を持ってくるように言われて、厳寒の冬だったんだけど、大友さんから『船に乗りながら演奏して』みたいな感じで頼まれた。防寒着もろくに着ず、隅田川でいきなり、3人で小舟に乗せられて、北風吹き荒れる中、演奏した。その後、大友さんと飲みにいって、話してみたらすごく面白くて、聞いたことのない音楽もやっていて、いい人だけど、不安になったのを覚えている。
そんなこんなで、面白いから一緒にやろうみたいな感じになった。で、大友さんのディレクションでやったのが、浅草をいろいろな音楽やる人たちが、同時多発的にあちらこちらで練り歩くという『アンサンブルズパレード』。大友さんも、そのとき初めて、チャンチキトルネエドとしての演奏を見て、『この人たち面白い』と思ってくれたみたい」