新たな万能細胞「STAP(スタップ)細胞(刺激惹起性多能性獲得細胞)」を作製した、理化学研究所の研究ユニットリーダー、小保方(おぼかた)晴子さん。実験では祖母からもらったかっぽう着を白衣代わりに愛用している=2014年1月28日、兵庫県神戸市中央区(伊藤壽一郎撮影)【拡大】
これまでの「科学研究者」のイメージは、人生全ての喜びを失う代わりに業績を手に入れる、といった悲壮感が漂っていました。女性らしく暮らしながら研究を続けていた小保方さんの姿にも、世間は驚きました。理系の女性たち、「リケジョ」さんたちも、そのしなやかな生き方に勇気をもらえたことでしょう。
研究は、人生の全てを捧げても成功するとは限らない厳しいものです。良い結論が出なかったとしても、研究結果は必ず何らかの意義を持ちます。
STAP細胞の研究も、多角的な検証が加えられ、iPS細胞とは異なる細胞内のメカニズムが明らかになっていくことでしょう。優秀な理系の女性たちが研究を続けられることは、国家的な財産です。家庭と仕事を両立できる環境作りが急務です。
科学の前では女性も男性も関係ありません。放射線もDNAの二重らせんも最初に気づいたのは女性科学者でした。真実を積み重ねていく粘り強さは、女性研究者の強みです。彼女たちならではの力と感性を持って挑戦できる環境づくりが、日本の科学の未来を拓いていくことでしょう。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS)