作品賞や助演女優賞、脚色賞の3部門を獲得した「それでも夜は明ける」は、突然、奴隷にされた黒人男性が約11年9カ月後に解放され、家族と再会を果たすという実話に基づく感動ドラマだが、米国の恥部といえる奴隷制度が題材の作品がアカデミー賞の主要部門に絡んだ例はほとんどない。ヒスパニック系の監督賞受賞もアカデミー賞初の快挙だ。
「少数派」に投票権
しかし、ハリウッドではこうした結果を予想する声が当初から少なくなかった。
今年度のアカデミー賞は、ハリウッドの映画業界人で組織する映画芸術科学アカデミー(AMPAS)の会員6028人による投票で各賞が決まったが、昨年(2013年)12月21日付米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は、AMPASが2012年と13年に選んだ投票権を持つ新会員計432人を選ぶ際、意図的に女性やマイノリティー(少数派)の人種を増やしていたと報じた。