実際、13年に選ばれた276人の中には、ヒスパニック系の米女性歌手ジェニファー・ロペス(44)や、12年3月にアジア系米国人で初めてハリウッドの大手映画会社のトップに就任したワーナー・ブラザーズ・エンターテインメントの日系CEO、ケビン・ツジハラ氏(49)らがいた。
会員のほとんどが60歳以上の白人男性というAMPASで、12年7月、黒人初のAMPAS会長で、30年ぶりの女性会長でもあるシェリル・ブーン・アイザックス氏は、会員の人種や性別などの多様性の向上を「普遍的な目標」と明言。23年には13年に7.2%だった非白人会員の比率が11.4%、女性会員比率も23.9%から27.8%に増えるとみている。
この2作の他にも、1980年代にエイズウイルス(HIV)に感染した実在の男性を描く「ダラス・バイヤーズクラブ」が2冠と好成績を挙げるなど、今回のアカデミー賞はあらゆる意味での「マイノリティー重視」「多様性の向上」に挑むAMPASの意気込みが色濃く反映された。リベラルと保守による価値観の分断が深まる米国で、アカデミー賞がリベラルへのアクセルを一段と強く踏み込んだ結果ともなった。(SANKEI EXPRESS)