先週、水曜日コメンテーターの経済アナリスト森永卓郎さんに「仮想通貨ビットコインとは何ぞや?」について解説してもらってから、瞬く間にビットコインの世界最大級の取引所が経営破綻に追い込まれました。不正アクセスによって保有する全てのビットコイン(レート換算480億円)がなくなり、顧客から預かった28億円まで失ったと、日本語ペラペラの若いフランス人社長はいいますが、真相はなかなか見えてきません。
「通貨とはいっても国や中央銀行のような後ろ盾がないから信用性に欠ける」というビットコインについて、森永さんは「あなたとハッピー!」という番組で発行する「ハッピーマネー」という通貨があったら、という例え話をしました。番組のリスナーに「ハッピーマネー」という仮想通貨を発行して、リスナー間で「ハッピーマネー」を介してさまざまな取引や決算ができるようにする、それが世界レベルで拡大した状態を想像してください、と。直ちにわかるのは僕が担当する番組の仮想通貨は、いかにも「うさん臭い」ということです。そんなうさん臭いもので物を交換したり決算したりしないでしょう、といわれれば納得です。通貨というものが「信用」という裏付けによって成り立つものであることを実感させてくれる解説でした。