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自分の大切な作品、簡単には舞台にできないと思っていた 舞台「海峡の光」 脚本・演出 辻仁成

2014.3.24 18:55

(左から)「海峡の光」の原作、脚本、演出の辻仁成、中村獅童、片桐仁=2014年3月19日、東京都千代田区(津川綾子撮影)

(左から)「海峡の光」の原作、脚本、演出の辻仁成、中村獅童、片桐仁=2014年3月19日、東京都千代田区(津川綾子撮影)【拡大】

 作家、ミュージシャンの辻仁成(54)が芥川賞受賞作「海峡の光」を、自らの脚本・演出で舞台化し、4月11日から上演する。3月19日、会場となるよみうり大手町ホール(東京)で公開舞台稽古があり、主要キャストの中村獅童(41)と片桐仁(40)を前に、辻は「30代の自分の大切な作品。そう簡単には舞台にできないと思っていた」としながら、「2人がとても素晴らしい。さらにいいものにしたい」と、作品への思い入れを語った。

 物語の舞台は昭和から平成への過渡期の函館。刑務所の看守、斉藤(片桐)のもとに、新入り受刑者、花井(中村)が現れる。驚く斉藤。なぜなら斉藤は少年時代、陰湿ないじめに遭い、その首謀者が“優等生”の花井だったのだ。

 小説版は、因縁の花井との再会に葛藤する斉藤のモノローグが貫いた。だが本作の脚本は、主演中村が“悪役”の花井役を選んだことから、「花井のせりふが3万文字、斉藤のセリフは2万文字弱」(辻)に。花井役を選んだ理由を中村は「ミステリアスで、想像が膨らむ。この役を構築するのは役者としての一つのチャレンジだと思うから」と明かした。

 原作者が脚本も演出も手掛ける珍しいパターン。片桐は「(辻は)この舞台の世界観のすべてを担う神様。(小説よりも)さらにすごいものを見せてやろうって気概がすごい」と、辻の繊細な演出にも必死で食らいつく覚悟を見せた。(津川綾子/SANKEI EXPRESS

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