中国・首都北京市【拡大】
その後は公安部長や、情報、治安、司法、検察部門を統括する党中央政法委員会の書記(トップ)などを務め、07年にチャイナ・ナイン入りした。
周氏の人脈は広く、石油、公安部門に多くの“子分”を配し、巨額の利権には有象無象の人々が群がっていたとされる。また、収賄と横領、職権乱用などの罪で昨年、無期懲役を言い渡された重慶市の元トップ、薄煕来・元政治局委員(64)とも懇意の仲で、一昨年、薄氏が失脚し、最終処分を常務委員9人で話し合った際、周氏は1人だけ逮捕・起訴に反対したという。
周氏については、現在の常務委員たちが昨年(2013年)9月、逮捕・起訴は見送る方針を一度決めたとされるが、その後法廷で薄煕来氏が激しい党批判を行い、国民の間で汚れた「英雄」に祭り上げられる雰囲気が出たため、周氏も逮捕・起訴を目指す方向に変わったという。その背景には、薄氏を上回る巨大な闇を国民の前で暴くことにより、習近平氏の求心力を高めようという意図がある。
ただ、習氏が、長年の不文律を破れば、党内で大きな影響力を持つ長老たちの不満を招きかねない。また、党内で汚職疑惑を抱える指導者、元指導者は多く、これらが一斉に反発すれば、政局がかつてないほど不安定になる可能性もある。(SANKEI EXPRESS)