米カリフォルニア州サンフランシスコで、アパートやマンションが軒を連ねる通りを歩く女性。家賃高騰によって、高額所得者以外が“霧の都”に住むには、シェアかウサギ小屋しかなくなりつつある=2014年3月17日(AP)【拡大】
1LDK28万円
地元メディアによると、サンフランシスコの家賃は2013年に11年と比べ3割程度上昇、中心部は5割近くも上がり「家賃爆発」の状態だ。アパートの平均家賃は「ワンバスルーム(日本でいう1LDK)」で1カ月約2800ドル(約28万円)、「ツーベッドルーム(2LDK)」が約4000ドル(約41万円)。約90平方メートルの平均的な住宅(寝室2つ)の購入価格は50万ドル(約5100万円)以上、場所によっては100万ドル(約1億200万円)を超える。
共同通信によると、海岸近くのアパートを約20年借りていた大工、長谷川兼司さん(64)は昨秋、家主から立ち退きを切り出された。現在の家賃は1100ドル(約11万円)だが、近所で同じ広さの物件を借りようとすると今は約3000ドル(約30万円)になる。「お金には勝てない」とサンフランシスコを出ることを決めた。