ICCは昨年(2013年)10月、サヌーシ容疑者の裁判について母国のリビアで行うとの決定を下したが、アラムディンさんは、リビアでは公正な裁判が期待できないと反発。5月4日付の英紙デーリー・テレグラフ(電子版)などによると、アラムディンさんは「今は彼らに人道的な罪があるかどうかではなく、どこで裁判を行うべきかが問題だ」「リビアでは私たち弁護士による接見さえ制限されている」と指摘し、サヌーシ容疑者をオランダ・ハーグにある国際刑事裁判所の施設で裁くよう訴えた。さらに「誰も裁判をやめるべきとは言っていない。正義がなされるべきだと主張しているのだ」と述べ、真っ向から戦う姿勢を見せている。
アサーンジ容疑者も
父はレバノンの首都ベイルートにあるアメリカン大学で観光学を教え、母はロンドンに拠点を置くアラブ系日刊紙の記者という教養ある一家に生まれたアラムディンさん。ロンドンの仏語学校で学んだ後、英オックスフォード大とニューヨーク大学で学位を取得。コフィー・アナン前国連事務総長(76)のアドバイザーを務めたほか、性的暴行容疑で英国で逮捕された内部告発サイト、ウィキリークスの創設者兼編集人ジュリアン・アサーンジ容疑者(42)の身柄引き渡しをめぐり、彼の弁護団に加わるなど、気骨のある弁護士活動で知られていた。