サッカーW杯の日本代表最終選考は、ザッケローニ監督を大いに悩ませた。記者会見で絞り込みで最も悩んだ点を聞かれると監督は「23人しか呼べないということ。(国際サッカー連盟の)ブラッター会長に電話をして、23人以上呼べないかとお願いしたが、かなわなかった」と半ば本気で冗談まじりに話す場面もあった。夢舞台へのチケット争いには終止符が打たれ、今度はピッチに立つ競争が始まるが、栄光の23人に名を連ねた選手たちの喜びはひとしおだ。
昨季はJ1で26ゴールを挙げて得点王に輝き、今季もここまで日本人最多の8ゴールを奪っている大久保嘉人(よしと、31)=川崎=に朗報が届いたのは、アジア・チャンピオンズリーグのために東京・羽田空港へと向かうバスの中だった。テレビで名前が読み上げられて川崎のチームメートが「ウォー」と祝福の声を上げると、たまらず一緒に「ウォー」と叫んだ。2012年2月以来、2年3カ月ぶりの代表復帰だった。大久保は「選ばれたらサプライズだと思っていた。(前回W杯の)経験を生かしてやれる自信はある。得点に絡むプレーをしたい」と力を込めた。