味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で行われた陸上の世界選手権日本代表合宿でリレー練習に励む山県(やまがた)亮太選手(手前)と桐生祥秀(きりゅう・よしひで)選手。パラリンピック選手も共用できるようになり、一体的な強化が進むと期待されている=2013年8月6日、東京都北区(共同)【拡大】
ドイツには、「リハビリスポーツ」を医師の処方のもと、50回以内なら医療保険の対象で行うことができるという社会的なバックアップがあります。
障害のある人がスポーツに親しむ入り口-。この点で日本の環境はまだまだ途上です。
私が骨肉腫で右脚を切断したときも、社会に出るためのステップとなる場所や手段、情報が乏しく、ただ放り出されたという感じでした。病院は命を守るための最善の治療に努めてくれました。ただ、社会とつなぐための役割までは担っていません。手術の直後、パラリンピックの存在はおろか、義足で走れるという情報すらありませんでした。
自分の体験からも、社会復帰するまでの心身両面のリハビリの重要性を痛感しています。国立障害者リハビリテーションセンターのような拠点は、パラリンピック選手の強化ではなく、障害者の社会復帰を後押しし、その中からパラリンピックを目指す選手が生まれていく施設になるのが望ましいと考えます。
選手が主体的に発言
では、パラリンピックの強化はどのように行うべきか。