夏至の日、黄昏時のヤハラヅカサの海の向こうに現れたスーパーフルムーン。太陽の光を照り返し、いつもより一段と大きく見える。石碑は満潮時には水面に隠れ、干潮時には全貌を現す。向こうに久高島も見える=2013年6月23日、沖縄県南城市(井浦新さん撮影)【拡大】
ノロは、神々と交信できる存在で、16世紀の琉球王朝によって制度化され、公的な神女組織となり、国家の行事をつかさどっていた。しかし同時に、歴史の表舞台には現れにくい存在だった。太陽と月、王朝とアマミキヨ。万物の背後には、隠れた力が作用している。沖縄は、それが闇間に消えることなく、かすかな光に照り返されながら、伝承されている大切な場所だと思った。(写真・文:俳優・クリエイター 井浦新(いうら・あらた)/SANKEI EXPRESS)
■ノロ 奄美大島や沖縄で村落の公的祭祀(さいし)をつかさどる神女。ノロはノロ殿内(どんち)に住み、火の神や御嶽(うたき)の神の祭祀を通して領内の人々の繁栄や平和を祈る。