「前作『アイアイシンドローム』では“毒を吐く”というディスのイメージが付いたかと思うんですけど、今回は自分の中で消化できないことがいっぱいあり、それが曲になりました。ディスをストップするのかトッピングするのかという、迷いや弱さが全体を通してあります」
そう話すのは現役OL2人によるカリスマドットコムで、ラップと歌を担当するMCいつか。ディス(dis)とはヒップホップ用語で“批判する、侮辱する”という意味。これまで彼女たちは代表曲「HATE」や「メンヘラブス」で歌うように、女の本音をトラックに吐き出してきたが、初のフルアルバムを制作するにあたって悩みに直面した。タイトルは「DIStopping」だ。
悔しさを歌に
「一番表現しやすいのは“悔しさ”で、何かあると携帯とかに思いを書き留めて、トラックをいただいて曲を作ろうと思った時に言葉を引っ張りだします」
特に悔しい思いを託したのは、表面的に相手に合わせて太鼓持ちをしつつ、自分を優先する人を歌った「スーパーガール」と、自分から全く動かずにうまく生き抜いていく人を歌った「ジェンガジェンガ」という。