美容家、IKKO(いっこー)さん自身の書道作品「繪」(提供写真)【拡大】
ソ連からアメリカに亡命したバレエダンサーの激動の人生を描く『ホワイトナイツ/白夜』(テイラー・ハックフォード監督)、ミャンマーの民主化運動を背景にしたアメリカ人女性の決死の逃避行『ラングーンを越えて』(ジョン・ブアマン監督)も心に残る名作です。
抑圧から生まれる美
日本映画にも大好きな作品があります。昭和初期の高知の遊郭を舞台に、芸妓たちの人生模様を描いた『陽暉楼(ようきろう)』(五社英雄監督)です。この作品ですばらしいのは、女優たちの着物の着こなし。芸妓たちがずらっと並ぶシーンは壮観ですよ。特に池上季実子さんがすばらしい。川原でたたずむシーンがあるのですが、その美しさは筆舌に尽くしがたいものです。時代設定が昭和初期ですから、和髪(和装に合わせる髪型)のアーティストとしても、髪型の勉強にもなりました。
この作品は内容もすばらしい。陽暉楼は女たちが命をかけて戦う場所。「女は競ってこそ花。負けて落ちれば泥」。このせりふ、すごいと思いませんか。悲しみを背負って生きていく女の哀愁に心ひかれるのです。