「初戦の結果が次の戦いに響いた」とみる指揮官は、ここまで持ち味を出し切れていない原因をプレースピードの遅さに求め、「体力面は全く問題ない。頭のところでブレーキがかかってしまっているのではないか」と指摘。大きな重圧からくるストレスを少しでも和らげることが、最善の策と判断した。
パワープレーもある
休養日となって設定された記者会見では、2試合続けて終盤に長身DFの吉田麻也(25)=サウサンプトン=を前線に上げたパワープレー(ゴール前にロングボールを放り込むプレー)の采配に疑問が呈された。
前日には日本サッカー協会の原博実(はら・ひろみ)専務理事(55)がこの采配について「チームに合っていない。違う方策を徹底してやるべきだ」と疑問を投げかけたばかり。指揮官は「日本のDNAに、そういったプレーがないのはよく分かっている」とした上で「ただ、相手が極端に引いてきて打開できないときは、最後の数分に限ってトライしてみるべきだ」と、試合終盤に再び用いる可能性を示した。