小児がんや重い病気の子供とその家族を「キッザニア東京」に招待するイベントでアメリカン・ホームダイレクトの人たちと一緒に=2013年9月11日(提供写真)【拡大】
22年間、骨髄バンクの理解を深める活動をしてきた私は、小児がんや重い病気の子供とその家族と向き合うことも多々ある。みんなが病気やつらい治療、不安、ストレスなどと闘っている。そして兄弟や姉妹も寂しさと闘っているのだ。親や周りの大人はつい病気の子供に気をとられ、健康な子供が人知れず我慢していることに気づきにくい。同じ境遇の人たちや家族と一緒に過ごす時間がどれほど楽しいことか。いろいろな職業体験にワクワクする子供たち、それを笑ったり涙ぐんだりしながら見守る大人たち。夢のような一日だったに違いない。
「きぼう」のたすきつなぐ
がん経験者やその家族、友人が前向きに人生を歩めるようサポートしたいと始まった、日本一周駅伝プロジェクト「みんなのMAEMUKI駅伝」は今年で3年目を迎えた。走る人数も距離もパワーアップ。私も昨年参加したが、たすきをリレーする瞬間、スタッフとのハイタッチがどれだけうれしかったことか! たくさんの「きぼう」が詰まっていた。
他にも、東日本大震災の被災地の医療課題の解決支援や、小児病棟で治療中の患者と家族のサポート、慢性疲労症候群・肝炎・HTLV-1ウイルスなど認知度の低い疾患の啓発支援など、活動は多岐にわたっている。