市主催の式典にかわり、挨拶に立った松尾崇(たかし)市長(40)が「さまざまな議論を経てマナー向上に関する条例ができました」と報告した。お隣の逗子では市が音楽まで禁止する条例を定めている。鎌倉の場合は、条例によるマナー向上の呼びかけと海の家の組合の自主規制ルールの組み合わせで臨む。排除よりも協力に重きを置く対応だ。
警備員が常時巡回し、警察官立ち寄り所も設置するなど治安確保策をとる。キッズ&ファミリービーチのエリアを設定する。夜8時半以降は波音タイムとし、静かな環境を確保するといった内容だ。「自分だけ楽しめばいいということでなく、子供からお年寄りまで、一緒に楽しめる海水浴場にしたい。試される年です」と市長は強調した。試練の夏が始まる。(編集委員 宮田一雄/SANKEI EXPRESS)