【ワインのこころ】
7月14日はフランス革命記念日、日本では“パリ祭”の名で知られています。この日はフランス全土をあげて祝賀ムードですが、なかでもパリのシンボル、エッフェル塔のライトアップと、それを背景にした花火は見る人をくぎ付けにしています。
写真はデュヴァル=ルロワのブリュット・デザイン・パリNVで、アメリカ人の画家リロイ・ニーマン氏が、フランスのエスプリ(“精神、機知”の意味)を表現しています。ニーマン氏と食事をしていたデュヴァル=ルロワのオーナー、キャロル女史は、彼がナプキンに何気なく描いたイラストが気に入り、シャンパンのプリント瓶として使用することに決めたそうです。
エッフェル塔や凱旋門など、パリを舞台にした風景がボトル全体に描かれたシャンパンをグラスに注ぐと、フルートグラスのなかで弾ける元気な気泡が、夜空に花開く花火を連想させてくれます。グレープフルーツの内側の白い皮を口に含んだときに感じる軽いビター感と、ワインに完全に溶け込んだ泡がクリーミーな食感として口中に長く残ります。