中国の石油掘削施設=2014年7月16日現在、南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島【拡大】
批判高まる可能性
(7月)10日には米上院本会議が東シナ海と南シナ海における中国拡張主義を非難する決議を採択。8月10日にミャンマーで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議では、加盟国に親中国派を抱えるはずのASEANが日米と連携し、中国批判の圧力が高まる可能性があった。
実は、習近平政権になってから、中国は外交で同じような誤算を何度も繰り返してきている。尖閣諸島(沖縄県石垣市)への日米安保の適用について、米大統領は長年曖昧な態度を取ってきたが、習政権の強硬な対日姿勢を受け、態度を明確化することになった。
中国の対外強硬姿勢の背景には、経済低迷や環境悪化などへの国民の不満を外に向けさせたいという内政上の思惑がある。北京の国際問題専門家は「今回は国際社会の圧力で一時引いたが、習政権は同じ政治手法をとり続ける限り、すぐに別の周辺国とトラブルを起こすだろう」と話している。(SANKEI EXPRESS)