米誌タイムや英紙ガーディアン(いずれも電子版)などによると、「マイティ・ソー」は1962年から連載が始まり、2011年と13年にはハリウッドで映画化され大ヒットした。
マーヴェルのヒーローではキャプテン・アメリカ、アイアンマンと並ぶ“3大人気キャラ”で知られる「ソー」だが、とりわけ筋骨隆々(りゅうりゅう)でマッチョで男性的なキャラクターであることから、マーヴェル側も彼の性別変更は「最も衝撃的かつ刺激的な変化」と説明する。
女性ファン取り込め
それだけに、この決定に米の漫画オタクたちはツイッターなどで「マジか? レディー・ソー? マーヴェル、最悪」と猛反発している。とはいえ、マーヴェル側にとっては、こうしたヒーロー好きの男性ファンより、新たな女性ファンの取り込みの方が重要なのだ。
米誌タイム(電子版)は今回のマーヴェルの決断にからみ、米アニメ系ニュースサイト、コミックス・ビートの今年2月の調査結果を引用、フェイスブックでファンページを作っている全米のアニメファンのうち、約47%は女性だが、彼女たちの約62%は「ブラックウィドウ」や「エレクトラ」といった女性キャラのファンだと伝えた。