ディズニーの長編アニメでは初となる女性監督に抜擢(ばってき)され、米アカデミー賞の長編アニメ部門でオスカーを射止めたリーさんは、世界で次作が最も注目される一人だ。そんな彼女が選んだのは、米国で最も優れた児童文学に贈られる「ニューベリー賞」など数々の賞に輝いた米国の女性作家、マデレイン・レングルさん(1918~2007年)の代表作。欧米の小中学校では授業の教材などにも使われ、多くの子供たちに読まれている。
物語は、政府の極秘計画に関わり行方不明になった物理学者の父親を捜すため、気が短くて落ちこぼれの主人公の娘メグと人の心を読める不思議な力を持った弟チャールズ、先輩の少年の3人で旅に出るというもの。父親が捕らわれている惑星を時間と空間を飛び越えて目指すが、宇宙征服をたくらむ強大な敵と戦うことに…。
原題「A Wrinkle in Time」は「時間にしわを寄せる」という意味で、「ワープ」を指している。異世界で特殊能力を持った子供たちが悪と戦うという設定は、魔法界を舞台にした人気映画「ハリー・ポッター」シリーズを思わせる壮大な物語だ。