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すてきな日本語をたくさん浴びるひととき 「Love Letter Project’14 降りそそぐ言葉、舞い降りる花-夏」 (2/3ページ)

2014.8.11 14:40

特設ドームの中では、言葉と華が舞い降りてくる=2015年8月1日、東京都渋谷区(原圭介撮影)

特設ドームの中では、言葉と華が舞い降りてくる=2015年8月1日、東京都渋谷区(原圭介撮影)【拡大】

  • コラボレーションについて話す書道家、紫舟(ししゅう)氏(左)とテクノロジー集団「チームラボ」代表の猪子寿之氏=2014年8月1日、東京都渋谷区(原圭介撮影)
  • 会場のドーム型テント=2014年8月1日、東京都渋谷区(原圭介撮影)

 イベントは恵比寿ガーデンプレイスの開業20周年を記念して行われている。2007年から、ガーデンプレイスのブランドメッセージ「恵比寿。あなたは、大人の街になれ。」に沿って、紫舟氏は家族や友人、恋人に向けた思いを1メートルを超える大きな和紙に筆で書かせるワークショップを続けてきた。

 紫舟氏は、今回のイベントについて、「ファンタジーな世界をかまくらのようなイメージで実現したかった」と話す。かまくらの祭りでは、「天筆」という書を書く伝統文化もある。ドームでは「文字が(立体として)360度から鑑賞できる。すてきな日本語をたくさん浴びてほしい」。

 立体から平面へ 失われた力

 根底にあるのは、文字の“立体化”というこだわりだ。紫舟氏によれば、文字(漢字)はもともと、牛の骨や亀の甲羅に刻まれた「立体」だった。その後、紙に書かれる時代が長くなって、2次元の表現が一般化したが、「その分、力を失った」。文字を彫刻や3D画像にすることで「立体化」し、失われた「言葉の力」を取り戻すことに主眼がある。

 平面に書くという表現では、日本語の壁があり、「世界に通用するレベルに届かない」。文字を立体化することで、その形や影で、文字に込められた意味や感情を伝えていくという。こうした試みは注目され、今年12月にはルーブル美術館で書の彫刻やびょうぶが展示されることになった。

夜空を見るように寝転がって

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