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後ろめたさ感じる 「事件」の目撃者に 「ヴァロットン-冷たい炎の画家」 (1/5ページ)

2014.6.9 11:05

「貞節なシュザンヌ」1922年_ローザンヌ州立美術館。Photo:J.-C._Ducret,Musee_cantonal_des_Beaux-Arts,Lausanne

「貞節なシュザンヌ」1922年_ローザンヌ州立美術館。Photo:J.-C._Ducret,Musee_cantonal_des_Beaux-Arts,Lausanne【拡大】

  • 「赤い絨毯の上に横たわる裸婦」1909年_ジュネーヴ、プティ・パレ美術館。(C)Association_des_Amis_du_Petit_Palais,Geneve/photo_Studio_Monique_Bernaz,Geneve
  • 「夕食、ランプの光」1899年_オルセー美術館。Paris,musee_d’Orsay
  • 「お金(アンティミテV)」1898年_三菱一号館美術館(提供写真)
  • 「赤い服を着た後姿の女性のいる室内」1903年_チューリッヒ美術館。(C)2013_Kunsthaus_Zurich.All_rights_reserved.

 【アートクルーズ】

 日本ではあまり知られていなかった19世紀末~20世紀初頭の画家フェリックス・ヴァロットン(1865~1925年)の回顧展が、国内では初めて、6月14日から三菱一号館美術館(東京都千代田区丸の内)で開かれる。作品に表れている批判性や疎外感。現代にも通じる感性や画風が、100年の時を超えて再評価されている。

 真っ黒な自分

 「貞節なシュザンヌ」を見てほしい。ソファに座った男2人と女性が、何やらひそひそ話をしている。女性のなまめかしい目つきや男たちのはげた頭の光沢がリアルだ。題名をそのままうのみにする読者はほとんどいないだろう。

 「赤い絨毯(じゅうたん)に横たわる裸婦」は、女性の美しい背中を描いたヌード。には違いないが、女性の顔だけがこちらを向き、じっとまなざしを投げかける。読者が男性なら、「え、誘惑してるの?」、女性なら「いやらしい!」。そんな気持ちになっても不思議はない。

意味深長、不思議な絵、心にぽっかりと空いた穴のよう…

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