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後ろめたさ感じる 「事件」の目撃者に 「ヴァロットン-冷たい炎の画家」 (4/5ページ)

2014.6.9 11:05

「貞節なシュザンヌ」1922年_ローザンヌ州立美術館。Photo:J.-C._Ducret,Musee_cantonal_des_Beaux-Arts,Lausanne

「貞節なシュザンヌ」1922年_ローザンヌ州立美術館。Photo:J.-C._Ducret,Musee_cantonal_des_Beaux-Arts,Lausanne【拡大】

  • 「赤い絨毯の上に横たわる裸婦」1909年_ジュネーヴ、プティ・パレ美術館。(C)Association_des_Amis_du_Petit_Palais,Geneve/photo_Studio_Monique_Bernaz,Geneve
  • 「夕食、ランプの光」1899年_オルセー美術館。Paris,musee_d’Orsay
  • 「お金(アンティミテV)」1898年_三菱一号館美術館(提供写真)
  • 「赤い服を着た後姿の女性のいる室内」1903年_チューリッヒ美術館。(C)2013_Kunsthaus_Zurich.All_rights_reserved.

 ヴァロットンは、スイスのローザンヌ生まれ。スイスで大学まで進んだ後、パリに出て、30歳ぐらいからは、ゴーギャンの流れをくみ独特な色使いで知られる「ナビ派」に属した。しかし、ヴァロットン自身は実験的な絵を繰り返し描き、ナビ派の中では「異邦人」(いまでいう宇宙人?)と呼ばれるほど、ナビ派主流の画家ドニやセリュジエらとは画風を異にした。美術史上でもいまだに評価の定まらないところがある。

 一時は、無政府主義にも傾倒した。ところが、画商の娘で、3人の連れ子のある裕福な未亡人ガブリエルと結婚。暮らしは安定し、スイスにはパトロンもできたが、家庭での愛情にはあまり恵まれなかった。どこにも安住できないヴァロットンの“引き裂かれた人生”は、どこか現代人にもオーバーラップする。

 浮世絵に影響

 ヴァロットンは、ジャポニスム(日本趣味)、とくに浮世絵に大きな影響を受けた画家でもある。浮世絵の収集家でもあり、黒の部分が多い木版画の手法は、明らかに浮世絵の影響だ。

ガイド:「ヴァロットン-冷たい炎の画家」

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