こういった欠点を補うため、歯髄再生治療法という治療も試みられるようになりました。歯髄の中には、歯髄幹細胞と呼ばれるいろいろな組織になることができる細胞が含まれています。その人の親知らずの歯など、不要な歯を抜歯して歯髄幹細胞を取り出して培養します。次いで、病んで歯髄を清掃せざるを得なかった歯に移植します。すると、歯髄の中の血管や神経が再生されて、歯がよみがえるというものです。
歯周病菌が、糖尿病や動脈病変を悪化させることをコラムでとりあげたこともありました。歯の健康を保つことは、病気の予防だけでなく栄養の面からも大切なことです。歯の神経を抜かなくてはならないような虫歯を予防することや、歯周病を予防することは、健康長寿のための基礎となります。夏は、甘い飲みものや果物がおいしい季節です。歯磨きをして、歯を健康に保ちましょう。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS)