米ニューヨーク・マンハッタン区のタイムズ・スクエア【拡大】
収入激減…生活できない
「ミニーマウス」の着ぐるみを着てこの集会に参加した女性のパフォーマー、ジョバンナ・メレンデスさん(38)はロイター通信に「私はどんな天気の日だって(生きていくために)この場所に立っている」と強調。参加したパフォーマーたちは、彼らが1日に得る50~70ドルのチップは、全米の最低賃金より安いものだと訴えた。
「自由の女神」の格好でタイムズスクエアでパフォーマンスを演じているボニー・ムネカ氏は、マスクを外し素顔で集会に参加した。AP通信によると、彼らは市当局が小冊子を配り始めたせいで今月(8月)に入って収入が激減しており、写真撮影時のチップの支払いにより最低限の生活を維持する権利を認めるよう主張している。
パレードには移民や労働者の権利保護を掲げる非営利団体の代表らも参加し、パフォーマーの権利を守れと主張。キャラクターの著作権問題に端を発したニューヨーク市の偽エルモ騒動は、いつしか労働、移民政策の問題にまで発展しそうな気配を見せ始めている。(SANKEI EXPRESS)