17日の話題は何と言ってもクイーンだろう。ゲイであることを公言しているアダム・ランバートは最もフレディー・マーキュリーの後任にふさわしいと言われ、本人も願ってもない機会に全身全霊をかけて名曲を熱唱。オリジナルメンバーはブライアン・メイとロジャー・テイラーしか残っていないが、日本から人気に火がついた彼らが日本を意識して書いた「手をとりあって」ではブライアンが日本語でも歌い、「ボヘミアン・ラプソディ」などでは途中でフレディーが歌う姿がスクリーンに映されて共演が実現するなど、ファンを感涙させる演出も。アンコールの「ウィ・ウィル・ロック・ユー」や「伝説のチャンピオン」では大ヒットした当時を知らない若者も大合唱するほど一体化し、時代を超えた音楽の力を感じさせる感動のエンディングの中、音楽に満たされた夜空に向けて花火が打ち上げられた。
東京・大阪両会場を合わせた2日間の観客総動員数は16万5000人を記録。サマソニの時に必ず再会する友人も増えてきた。音楽の見本市のような多彩さに加え、そんな楽しみ方もある、密度の濃い都市型フェスである。(音楽ジャーナリスト 伊藤なつみ/SANKEI EXPRESS)