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【中野友加里のスケーターたちの素顔】「弟」崇彦の完全燃焼見届ける (3/5ページ)

2014.9.1 11:05

  • フィギュアスケートのジャンプ=2014年2月17日現在
  • 元フィギュアスケート選手で、フジテレビ職員の中野友加里(ゆかり)さん=2010年9月18日(本人提供)

 2人で目指したバンクーバー五輪。私は夢かなわずに引退し、彼は見事に出場切符をつかみました。最終予選を兼ねた全日本選手権のフリー終了直後、弟のような崇彦が、私の結果に半泣きになって駆けつけてきてくれ、その姿に、思わずもらい泣きしてしまいました。

 後に彼は後にこう言っていました。「一番近くで、同じ目標を持ってお互いに頑張ってきた姿を知っているからこそ、ほんのわずかな差で一緒に行けなかったのが悲しかった」。私が努力していた姿を見てくれていたからこそ、悲しんでくれたのだと、今でも感謝しています。

 バンクーバー五輪で8位入賞を果たした崇彦は、日本男子初の銅メダルを獲得した高橋大輔選手から五輪後のテレビ番組で「次は崇彦の番だ」と指名されていました。サラブレッドの未来はすごく明るかったように見えました。

 悔しさバネに奮起を

 しかし、その後の4年間は、本人も予想していたものとは違ったと思います。五輪直後の世界選手権で銀メダルを獲得したところまでは良かったのですが、下の世代から羽生結弦(はにゅう・ゆづる)選手や町田樹(たつき)選手らが台頭。大ちゃんを追い越して飛躍するはずが、逆に追い上げられる立場になりました。

4回転ジャンプの確率と精度が求められる時代に

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