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新国立劇場が実践的な訓練 避難体験オペラコンサート

2014.9.8 18:40

訓練中、客席で頭を低くして劇場スタッフの指示を待つ観客(寺司正彦さん撮影、提供写真)

訓練中、客席で頭を低くして劇場スタッフの指示を待つ観客(寺司正彦さん撮影、提供写真)【拡大】

 演劇やコンサートの途中で、大地震が起こったら-。非常時への対応力を高めようと、新国立劇場(東京都渋谷区)は8月31日、実際に観客を迎えての避難訓練を組み入れた「避難体験オペラコンサート」を行った。

 訓練はコンサート中に震度5弱程度の地震後、火災が発生する想定。事前に募った観客1300人が、新国立劇場オペラ研修所修了生のオペラを鑑賞する中で行われた。2曲目、モーツァルト作曲の歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の二重唱「お手をどうぞ」の終了後、地震を思わせる効果音が流れると、劇場スタッフが「ただいま地震が発生しています」「客席は安全ですのでそのままお待ちください」「頭を低くして余震に備えてください」と声をかけ客席の間の通路を巡回。

 続いて、火災発生との想定で劇場外への避難が行われ、導線上にスタッフが立ち、屋外のテラスから劇場前の広場へと観客を誘導した。年に2回程度、オペラなどを鑑賞するという栃木県栃木市の教員、田原千昌さん(41)は、「東日本大震災後は鑑賞中に地震があったらどうしようと不安になることがある。途中スタッフが見当たらない箇所があり、観客の自主避難のようになっていたのが気になったが、避難場所がわかったのはよかった」と話した。一連の避難行動は産業技術総合研究所(東京都千代田区)がセンサーで計測。今後、分析が行われる。新国立劇場は結果を避難誘導のノウハウ向上につなげたい考えだ。(津川綾子/SANKEI EXPRESS

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