芸術性の高い映像で日本でも根強い人気を誇る台湾の巨匠ツァイ・ミンリャン監督の最新作映画「ピクニック(郊遊)」が、シアター・イメージフォーラム(東京・渋谷)ほかで公開されている。
2013年ベネチア国際映画祭で審査員特別大賞に輝いた。水道も電気もない空き家で暮らす貧しい父子の日々を独特の長回しを多用した美しい映像で鋭く描いた。孤独や葛藤をその表情だけで見事に表現する主演のリー・カンションは中華圏で最も歴史ある映画賞である金馬奨の最優秀主演男優賞を受賞。ツァイ監督は引退を表明しており、これが最後の作品となる。(一般社団法人「Get in touch」編集部/SANKEI EXPRESS)