採用された30人のコミュニティー・アニメーターの大半は、内戦中に教育を受ける機会を奪われ、中学校卒業程度の学歴しかないため、就業の機会が限られ、日雇労働で生計を立てていた青年たちである。サファリベストを着て、真新しいバイクにまたがり颯爽(さっそう)とフィールドに出かけていく姿は誇らしげで、とても頼もしい。その後ろ姿を見送りながら、心から願う。内戦の傷痕を乗り越えて立ち上がり、身に付けた知識と技術によって畜産農家を助け、地域に平和と希望をもたらす新しい「ヒーロー」になってほしい。この新しいプロジェクトはまだその歩みを刻み始めたばかりである。(ワールド・ビジョン・ジャパン 岡崎文香(あやか)/撮影:ワールド・ビジョン・ジャパン/SANKEI EXPRESS)