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あす児童労働反対世界デー 1.7億人 日本人より多い「被害者」 (1/4ページ)

2014.6.11 10:55

一日中街を歩き回って食べ物と交換できるものを探す男の子=カンボジア(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)

一日中街を歩き回って食べ物と交換できるものを探す男の子=カンボジア(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)【拡大】

  • ゴミの中から使えそうな布きれを探す子供=インド=2013年4月8日、インド・首都ニューデリー(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • 児童労働反対デーに、ビラを撒いて人々に訴える子供たち=2012年6月12日、インド(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • 児童労働の中でも最悪なものの一つに鉱山労働がある。非常に重労働となり、成長期の子供の体に悪影響を及ぼす=2012年8月14日、南アフリカ(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • にぎわう通りで物乞いをする女の子。妹だろうか、腕には赤ちゃんを抱いている=2013年4月12日、インド(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • 国際NGO「ワールド・ビジョン・ジャパン」の中村敏久さん(右端)=2014年2月27日(提供写真)
  • ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)__キリスト教精神に基づいて開発援助、緊急人道支援、アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)を行う国際NGO。子供たちとその家族、そして彼らが暮らす地域社会とともに、貧困と不公正を克服する活動を行っている。http://www.worldvision.jp/

 昨夏、大学院の研修プログラムで訪れていたミャンマーの屋台で、友人と夕飯を食べていたときの出来事だ。ふと気づくと、7、8歳くらいの女の子が僕たちのテーブルの前に立っていた。顔中が泥などで真っ黒になり、ぼろぼろの服をまとい、悲しそうな顔をした女の子が、何かをつぶやきながら、手のひらを僕たちの方に差し出してきた。現地語が分からないが、言っていることは分かった。「お金をくれ」。「お父さん、お母さんはどこにいるの」と聞こうとすると、その子は街の暗がりに走り去っていった。

 日本だったら小学校1、2年生。笑顔いっぱいで教室を駆け回っているだろう女の子が、夜遅くまで街頭を歩き回り、悲壮感さえ漂わせながら、見知らぬ外国人たちにお金をねだっている。その現実を思うと、僕はやるせなくなった。

 残念ながら、このような境遇をたどっているのは彼女一人ではない。子供による物乞いは「児童労働」と呼ばれ、代表的なものとしては、農場、鉱山、漁船、工場などでの不当な賃金・労働環境での長時間労働や、路上で物売りするなどのサービス業への従事などがある。

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