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「プライドを持った」仕事がタスキつなぐ 「紙つなげ!彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場」著者 佐々凉子さん (2/4ページ)

2014.9.21 14:15

「仲良くなるコツはお酒かな」と笑う、作家の佐々凉子さん=2014年9月3日(塩塚夢撮影)

「仲良くなるコツはお酒かな」と笑う、作家の佐々凉子さん=2014年9月3日(塩塚夢撮影)【拡大】

  • 「紙つなげ!彼らが本の紙を造っている_再生・日本製紙石巻工場」(佐々凉子著/早川書房、1620円、提供写真)
  • 宮城県石巻市

 出版文化を支えているのだ

 津波にのみこまれ、完全に機能停止した工場。しかし、社長は半年での復旧を宣言する。電気もガスも水道も復旧していない状態での作業は、まさに闘いだった。「すべてが泥にのまれた状態。細かい所はスプーンで泥をかき出して…。すごいですよね。ただの仕事だったら、そこまでできない。お金や事務的なものだけではない。『自分たちが日本の出版文化を支えているのだ』というプライドが、彼らを支えていた」

 社員の中には、目の前で人が流されるのを目撃した人も多い。「生き残った人たちは、『この命をどう使うべきか』という使命感のようなものを感じていた。ここでへこたれるわけにはいかない、と」

 たくさんの人の力を借りて

 取材期間は約1年。何度も被災地に足を運び、何度も職人たちと酒を酌み交わした。「インタビューより飲み会のほうが長かったんじゃないかな(笑)。飲めば飲むほどやさしくなる人たち。純粋に工場が好き。東北の人ならではの、まず他人を思いやる気持ちだったり、やさしさを持っている人たちでした。こういう人たちが紙を造ってくれているって、いいなあって思わされた」

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